未完・零度拒否サイクル(S17)

S17お疲れ様でした。

今期は結果としては奮わなかったものの、シーズン中盤に使用していた構築が今後の指針たり得るものだったため記事を作成します。めろ(@Claris_bradbury)さんとこのベースを叩き台に毎日議論させてもらえたため、個人としても非常に有意義な時間になりました。参考にした構築原案はりと。さん(https://arisayapoke0195.hatenablog.com/entry/2024/04/01/184346)のものになります。

 

○使用構築

 

○構築コンセプト

・零度パオジアンへの回答を持つママン構築

・被選出パターンを固定化して再現性を高める

 

○構築経緯(一部採用順が異なりますが割愛)

 既存のメタを乗り越えるママン構築ベースを探していたところ、ホムラを受け+エースとして用いる原案の発想に非常に感銘を受けたため、軸となるママンエルフホムラからスタートしました。この3枚では相手のガチグマが型不問で重いことに加え、先に剣舞した水ラオスに対してエルフを合わせる必要がある点で選出幅が狭まるため、後述のブリを採用。ブリと合わせてクマ入りスタンに強く出るためのパーツとしてオオニューラを採用。そして最後にここまでで地面の一環が切れないことと崩し要素を求めて霊獣ランドを採用しました。

 

○単体紹介

ママンボウ@とつげきチョッキ 毒 呑気 再生力

 243(20)-95-144(244+)-60-96(244)-63(個体値0)

 HB-パオジアンのA189珠抜群テラバを最高乱数切って耐える

 クイックターン/アクアジェット/アクアブレイク/ミラーコート

  

 構築の核。相手の直線的な動きに対してこのポケモンを絡めることで明確に優位が取れるため、多くの構築にかなり信頼して投げていました。アクブレを採用することによって瞑想カミに水テラスを"強要"できるという大きな強み(受け寄りの構築がキツくなりがちな有効テラスの温存を阻害)を持ちつつ、自身の毒テラスと合わせてドレキ型にも回復の起点にされにくいため、単体として求めたい役割をしっかりこなせる構成になったと感じます。実際にS17で結果を出されている方にも毒テラスアクブレ採用が数名見受けられましたが同様の理由かなと思います。

 少し話が逸れますが、僕自身はこのポケモンの真価が"型判別機能"にあると考えています。従来の選出誘導・選出抑制の議論(キョジが隠密サーフを誘う等)が活発だった時期と比較して、レギュFではスタン側の対応幅が基本広すぎるが故に「単体を単体で解決する」という手段に頼る必要性もなくなっていること、所謂見せキョジのような選出誘導力を活用した偽装構築が結果を出したこと、そもそもテラスタルの仕様上単体のメタは越えやすいことを踏まえると、単体での「選出誘導力・抑制力」という議論はもはや殆ど効力を失っていると感じています。

 その点、ママンボウというポケモンは「このポケモンが絡んだサイクルを崩せる型のみを誘導する」ことによって、パターンが多様化したBIG7系構築に対してもサイクル側が対応しなければいけない動きを大幅に減らすことが可能となり、反対にサイクル使用者側から再現性の高い回答を用意できるという点が非常に強力であると感じました。加えてS17ではスタン側のママン構築処理ルートとして"ママン抜かれ調整のガチグマ"が急増したため、後述のブリと合わせて上手く機能していた点も高評価でした。

 

エルフーン@残飯 鋼 臆病 悪戯心

 167(252)-64(個体値0)-105-97-127(252)-150(4+)

 HD-特化 ライコ/ガチグマ/アシレ意識でD振り S-準速ラオス抜き

 やどりぎのタネ/身代わり/守る/アンコール

 

 一番扱いが難しかった枠。

 構築単位で非常に重いスケショアンコ系のカイリューへの強烈な抑制となっていたものの、ママンエルフ@1と投げていけるだけのパワーを感じられなかったためほぼ顔採用となってしまいました。そのため後述のオオニューラの毒菱と合わせることを前提としたみがまも型とすることに変更したが、これ自体は天候系や展開ギミック系などの明確に直線的な構築のストッパーとしては非常に優秀でした。悪タイプのポケモンの選出に左右されないという点でも一定以上の使いやすさはありました。

 ただエルフーンというポケモンが重すぎて割り切られているのか、はたまた舐められているのかは定かではないものの、"エルフーンを連れてきていれば即勝ち"という展開がそれなりにあったため、このポケモンの選出誘導力・選出抑制力については最後までわからずじまい。持ち合わせている要素が唯一無二であるが故の問題点を痛感させられた気がします。

 

・ウガツホムラ@厚底ブーツ 水 腕白 古代活性

 207(212)-135-167(84+)-×-113-138(212)

 H-16n-1 B-余り S-1加速でツツミ抜き  調整原案ママ。

 フレアドライブ/ワイドブレイカー/竜の舞/朝の日差し

 

 革命的なポケモン。クマだけ処理すれば通る構築/炎ポンがいる構築にほぼ選出しました。

 原案は残飯でしたが、構築単位でステロ撒菱毒菱をかなり撒かれるのでブーツで良かったと思う場面が圧倒的に多く変更は正解でした。原案通り炎オーガポンを受ける役割を担いつつ抜きエースとなれるのはもちろん、ランドやブリで数的優位を取ってからはワイブレを絡めながらママンとのサイクルで詰ませも行うことができるため物凄いポケモンでした。炎+ドラゴンの範囲でカイリューサーフやラティハッサムといったサイクルを面で対応しながら崩せるのはかなり独特で、実際この2系統への勝率は非常に安定していました。またオオニューラの毒菱とのシナジーもあるため、ママンを選出せずに展開構築のように振る舞うことができるのも1つ強みだったかなと思います。

 また、対スタンで考えた場合には環境に多かった欠伸型を筆頭としたガチグマ・持久力ブリには不利を取りますが、①後述のブリジュラスで先に処理できている場合が殆どであること②エルフ手動晴れ→鉢巻ホムラの可能性があるため相手視点では明確に有利かわからないという2点を活かして積極的に選出していました。レギュGではコライドンが登場することでホムラの採用理由はかなり失われると予想していますが、それでもこのポケモンにしかできない役割は確かにあるはずなので引き続き考察を深めていければと思います。

 

・ブリジュラス@こだわりメガネ ステラ 臆病 頑丈

 165-99(個体値0)-151(4)-177(252)-85-150(252+)

 S-ラオス意識で最速

 流星群/ラスターカノン/10万ボルト/ステルスロック 

 最強ポケモン。ブリクマがいるならほぼ初手投げ、ラオスがいる構築にも優先的に選出。

 火力・耐久・行動補償・型の匿名性どれをとっても一級品のポケモンでした。構築単位で重いガチグマや持久力ブリをワンパンできる火力を有しながら、HPを少し残すだけで水ラオスストッパーにもなるという点で選出率は非常に高かったです。そのため初手対面で数的優位を取る→ママンボウをクッションにして再利用といった形で対戦中に2匹倒すことが多かった印象です。

 このポケモンのママンとの相性の良さは特に対ラオス性能にあります。ママンが誘導するラオスの型が圧倒的に剣舞が多いこと+止まりやすい襷・スカーフ・チョッキをほぼ呼ばないことから、ラオスのSを実質的に149までに抑えることができる(陽気剣舞型は殆どいない)ため、剣舞水テラアクアジェットを耐えるHPさえ確保していればメガネ10万ボルトで安定して対応できます。また相手視点からは持久力の可能性があるおかげで、安易な先制技を貰わないことも含めて処理が非常に安定しました。またラオス以外に対しても流星群で隙を見せた際のカミやサーフゴーには一度ママンバックからの展開の取り直しができるためリカバリーが効きやすく、このブリジュラスが苦手とする動きへの回答を持てていた点は強かったかなと思います。 

 

・オオニューラ@気合いの襷 ゴースト 陽気 毒種

 155-182(252)-81(4)-×-100-189(252+)

 フェイタルクロー/インファイト/猫騙し/毒菱

 

 構築の鍵。高い再現性をもたらすパーツ。展開系として振る舞いたい時に選出。

 型としては既存のよくある襷オオニューラなので説明は割愛しますが、このポケモンが構築上必要になる点は大きく分けて以下の2点です。

 1点目は対パオジアンにあります。サイクル構築を組む以上避けて通れない「絶対零度の拒否」を目指す段階でまず“パオジアンを選出させにくい”ことは一つの回答です。絶対零度採用個体は基本的に相手パオ+受け駒をまとめて見る必要があるため構成上[氷柱/零度/聖剣/先制技]になりますが、テラスなしではオオニューラの猫インファで対面に負けてしまう一方(インファのタイミングでの氷柱怯みは一旦考慮外)で、霊テラスを切るとオオニューラには勝てるものの零度が2割に下がることに加え後続のポケモンにテラス権が残らないという苦しい2択を押し付けられてしまうため、他にオオニューラの処理ルートがある場合(特に毒ガチグマ)は優先的に出てきません。次にサイコファング採用の4W個体ですが、こちらはそもそもママンに打点がないことに加え、襷水ラオス意識のファング+不意のリーチの関係で意地っ張りが多く、陽気オオニューラ自体にかなり隙を見せるため選出率が低いです。そして電気テラバ型についてはそもそも意地っ張り型が多く、オオニューラの猫+インファが上から通ることを考えるとテラスを強要されてしまうため、初手から選出するのはリスキーだと判断される傾向が強いです。以上のメジャーな3タイプのパオジアンに対してかなり対面有利と言えるかつパオジアン使用者側からも不利という認識があるポケモンであるため、構築単位で避けたい"ノーリスクで絶対零度をぶっ放される展開"はほぼ起きないという点において対パオジアン性能が高いと言えます。

 そして2点目は"毒ガチグマ/持久ブリの初手投げを強烈に誘導する"かつ、"チョッキガチグマと頑丈ブリの選出を抑制できる"点にあります。ここまでこの記事を読んでくださった方ならお気づきかとは思いますが、こちらのメガネブリジュラスが倒したいポケモンの"倒せる型を誘導"しながら、"倒せない型の選出を抑制"するという理想的な誘導・抑制機能を果たしてくれます。頑丈ブリは猫+インファで縛られていると考えれば選出されにくいのは明白なので割愛しますが、ガチグマについてはもう少し言及したいと思います。メガネブリジュラスが相手にするうえで障害となるのが襷とチョッキのガチグマとですが、まずノマテラはオオニューラ自体の猫インファで縛られてしまうことで選出を抑制できているとして、毒チョッキ型も①チョッキを持っていることでママンボウに欠伸→上からクイタンを打たせて裏にブラムを当てるといった立ち回りが出来ないことでミラーコートを拒否できない②不一致ブラムではママンを崩せないため投げるメリットが薄い上に個体数が少ないため殆ど考慮する必要がありません。そもそもママン抜かれにするだけで対策ができる(という認識)かつ、スタンへの汎用性を落とさないことを考えるとほぼ残飯(たまにオボンorシルク)になるため、メガネブリジュラスが流星群を撃つと倒れる耐久ラインのガチグマしか初手置きされないといえます。少し環境的に向かい風だったのはHDベースが非常に増えたため、初手のステラが強要されるようになってしまいましたが、構築単位で初手テラスを切ったとしても一番重い相手を処理しているので殆ど問題になりませんでした。

 さらに細かい点で言えばエルフとホムラが毒菱と相性が良い個体であること、相手の初手ランドロスを誘導するためこちらのランドロスを合わせていけることがメリットになっていました。言語化していけばいくほどこのポケモンである理由がはっきりとしてきたポケモンでしたが、ここまで詰めるずっと前段階で「ここオオニューラで良いんじゃないですか」と提案してくださっためろさんのセンスに改めて惚れました。

 

・霊獣ランドロス@こだわり鉢巻 氷 意地っ張り 威嚇

 185(164)-198(116+)-111(4)-×-101(4)-139(220)

 S16-1位のはっしーさん調整を微修正。

 地震/ストーンエッジ/ テラバースト/蜻蛉返り

 

 零度試行回数0の回答。

 “いかに51%を捻出して零度を打つか”を突き詰めてきた側として、認知のズレをついて零度パオを試行回数0で瞬殺するかを考えて見つけたポケモン

 零度パオジアンを使い続けてきた人間として、パオランド対面は零度受け(氷タイプ/頑丈)がいなければパオより速かろうと遅かろうと零度がド安定(スカーフランドなら裏から来るポケモンはパオより遅いから2回目を打てる)ということはよくわかっているので、一番カウンターとして機能する受けの氷テラス(万が一氷柱でも半減だから合理的に居座れる)を採用しました。大前提として僕は初手ランドロスをパオジアンに向かって投げる構築はその対面の引き先を構築設計上用意してある(アシレカイナサフゴガエンドヒドなど)ので、氷柱を押す行為が"こちらが希望する丁寧なサイクルに付き合ってくれる弱い選択肢"でしかなく、パオ側がどんな行動を取ろうが一ミリも非難する立場にないと考えています。その上で零度(剣舞)の1ターンで致命的なダメージを入れる→ノーマル・格闘以外の先制技圏内に入れる立ち回りを考えた結果、氷テラス鉢巻蜻蛉返り→ママンバックからアクジェで零度も剣舞電テラも乗り越えながらパオを処理できる立ち回りだと気づきました。この構築単位で考えても相手のランドやカイリューを飛ばしてTODという展開も非常に多く鉢巻氷テラランド自体の強さは十二分にあるため汎用性が著しく落ちたということもなく、テラスを切った後のオーガポンやウーラオスについてはホムラ・ブリがいることでケアもできていたことから初手テラスが弱くなることもありませんでした。また構築単位でディンルー絡みが非常に重たいのですが、ディンカイサーフのディンルーはランドを削る+ステロを撒きたいという要請から鉢巻地震を2回受けてくれることが多く、ドヒドディンルーについてはドヒドが鉢巻ランドの地震を切って動く+カイリューに引いてもやることがない構築設計なのでランド引き読みドヒドバックに合わせて地震(相手視点はカイリュー地震押すなよと思うかもしれないですが)がド安定で、カイリュー+ディンルーではママンホムラを倒せずTODで負けないという特殊な立ち回りで勝ちを荒稼ぎしていました。

 Sラインも非常に重要で、鉢巻氷テラスと同時期に襷氷テラバが結果を残していたことで、自分より速いランドロスには氷テラバケアでママン引きから展開をし直す形で良く、自分より遅いランドロスには積極的にテラスを切って倒しにいって良いという判断基準を早々に確立できたことで初手ランドミラーでも殆ど不利展開を取ることはありませんでした(ホムラがブーツを履いていることでステロも痛くない)。

 

○反省 

 ここまで書いてなぜこの構築を使ってないのか、なぜ勝てなかったのか。答えとしては「環境との相性が悪かった」これにつきます。

 具体的には毒クマ+持久ブリの増加によってそのメタ枠に巻き込まれた(チオンや宿木水ポン等)、ママン構築ミラーへの回答に乏しかったこと、ノマテラ竜舞神速カイリューが増えてしまったことで途中で手放してしまいました。

 1•2シーズンほど前であれば確実に結果を出せるだけの質があった構築だったと思うため、完成が遅かったことが敗因の全てだと思います。レギュFは終わってしまったため新たなプールで構築の質を高めていきたいと思います。

 

○あとがき 

 社会人になってからの取り組み方がずっとふわふわしていて、今期もあっという間に終わってしまった気がします。「量が足りないなら質で補わなければいけない」という強迫観念で机上論のポケモンだけをやり続けてしまったことで結果の伴わないシーズンになってしまったと言えるかもしれません。それでも今期この構築を考え続けたことでまたプレイヤーとして強くなれる気がしました。またがんばります。

 

 一緒にこの構築の可能性を模索してくれためろさんとお名前を出すことを快く了承してくださった原案者のりと。さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

クマドヒド偽装パオカミラオスver2.0 [S15 最終119位/R2107]

/S15 構築記事

 

まるです。S15お疲れ様でした。

今期も前期に引き続き2100↑達成かつ2桁を逃すという結果になりましたが、最終日の伸び悩みもあったためこの結果は素直に嬉しいです。構築ベースは前期(https://maru88nonbiri.hatenablog.com/entry/2024/02/02/003347)と変わらないため変更点を中心に簡単にまとめたいと思います。

記事の最後に運営しているガチ勢向けサーバー(現在メンバー約100名)について書いておくので興味がある方は見てください!

またサーバーの規模と所属メンバーのモチベーションの高さから、オンライン/オフライン大会の活性化のお力になれるかもしれません。最悪記事はすっ飛ばしていただいて大丈夫ですので、ぜひ最後だけでも読んでいただけたらと思います😂

[構築経緯]

前期最終2100↑計5ROM(こんさん×2,としきさん×2,まる×1)の構築ベースを踏襲し微調整。

対面選出と対面駒+擬似サイクルのハイブリッドによる対応範囲の拡大を目指しました。

[単体紹介]

パオジアン@襷 陽気 ゴースト

155-172(252)-101(4)-×-85-205(252+)

ミラー意識の最速

氷柱/不意/聖剣/零度

 

今期も引き続き体感9割近い初手選出率でした。

今期は中盤でジャポブリジュラスや襷ラオス展開の明確な増加がありました。ただ前者は後続のカミと合わせての処理、後者はゴツメドヒドを絡めた選出で対応できていたのであまり問題なかったかなと思います。

零度については終盤の後発持久力ブリの増加により、前期以上に明確な採用理由があったと感じました。僕個人の零度についての考え方は前期記事に書いているので宜しければ確認してみてください。ランクマッチにおけるこのポケモンは「合理性の塊」だと改めて感じたシーズンでした。つよくてかっこいい。

 

ハバタクカミ@エナジー 臆病 電気

135(36)-×-101(204)-157(12)-156(4)-205(252+)

HD-C205暁月ガチグマのブラム+真空波確定耐え

ムンフォ/祟り目/電磁波/挑発

 

2番手以降に置くことが前提である以上、HBに寄せてしまうと最速ステラカミに虐められてしまうので5割の勝負ができる最速で使いました。甘える痛み分けをはじめ他にも入れたい技は沢山ありましたが、対戦をどんどんこなしていく必要があるランクマッチにおいては電磁波が打ったもん勝ちすぎると改めて感じました。環境的にはクリチャカイリューの影響からランドロスが前期より減少したことはこのポケモンにとってプラスだったと思います。

 

水ウーラオス@パングロ 意地 (毒→)妖

195(156)-176(76+)-134(108)-×-81(4)-138(164)

A-剣舞パングロ水流×2でH振りカイリューを倒す

HB-A189パオの電テラバが18.7%の乱1 (AとSを削れないのでこの乱数)

S-準速ブリ抜き

 

水流/アクジェ/ドレパン/剣舞

 

調整は前期と変更なし。このポケモン自体は相も変わらず強すぎた。

前期56位のしじょさん(@sxh1jyo)の構築記事で妖テラスを見た瞬間に「最終日は妖テララオスを使おう」と決めました。耐性自体の優秀さと格闘耐性という点は言わずもがな、毒テラスとの明確な差別化点は①龍耐性②パオに対する性能の向上(ファング抜群が一貫しない/テラ後にも不意打ちの耐性が残る)③読まれにくさが挙げられ、逆に毒テラスであることのメリット自体がかなり薄かった(①カミに対してステラであればテラス自体が択、それ以外でも毒鋼を意識したムンフォorシャドボの択=等倍ムンフォと等倍シャドボはほぼ変わらない②毒入りにはドヒドを絡める選出で大体対応可能)ので、全てにおいて噛み合ったテラスでした。

このアイデアに気付かせていただいたしじょさんにはホントに感謝です。ポケモン界隈の構築記事の文化ってやっぱ素晴らしいね…!

 

ガチグマ@突撃チョッキ 控えめ ノーマル

203(116)-×-144(28)-187(116+)-111(204)-78(44)

「俺の神調整。これよりはやいガチグマはこれを突破できる努力値の調整が組めてない。これより遅いガチグマには上から2発殴ってやる。そういう調整。」(原文ママ)

ブラム/ハイボ/大地/真空波

 

前期はスカーフガチグマを使ってこんさんと2人でニコニコしていましたが、流石に今期は使いにくいなぁと思いながらも代案が見つからずポケモンを変えていたところ最終日にチョッキクマが強いとアドバイスをもらって突っ込みました。実際6枠目のポケモンだったため選出率もあまり高くなかったのですが、基本選出で重めな欠伸ガチグマに強かったので補完要素としては強かったと思います。でもやっぱりいつかはackerさんのようなサイクルクマドヒド使いたいなぁ…。

調整は"マリカ民"のmomoさんのS14-103位構築(https://note.com/mi_mori_hawksfan/n/ne6a17078aac3)のものを使いました。「俺の調整が最強」と言っていたのを覚えていたのでとりあえず突っ込んだらちゃんとそこそこ活躍したので良かったですまる

 

ドヒドイデ@ゴツメ 腕白 フェアリー

157(252)-83-205(116+)-×-180(140)-55

HB-特化カイリューの+1テラス神速が6.3%の乱数二発(目安)
HD-C180ハバタクカミの+1シャドーボールが6.3%の乱数二発

(うわっきーさんの記事から拝借)

毒菱/毒毒/黒霧/再生

 

うわっきーさんの雷撃優勝構築の調整の丸パクリ。

今のドヒドってみんなこれな気がする。強すぎるんだよね。

ゴツメノーウェポンなのは「①有利なポケモンに投げる②流し際に仕事をする③カイリューに引く」で挑発アンコ等を特別意識しなくても良いと考えたからです。毒毒と毒菱は可能であればどっちも入れたい派なので欲張ってみましたが、使用感は非常に良かったです。

お話する機会があった方には結構熱を持って語ってたと思うのですが、ドヒドカイリューというセットを考える上でゴツメドヒドであることは「カイリューのアイテムの拡張」であると考えています。元々ゴツメカイリュー自体の対ラオス・神速地震カイリューへの性能の高さがとても好きなのですが、どうしても対面選出した際のパワー不足やラオスのパンチグローブへのケアが効きにくい等の問題が解決せず扱いづらさがありました。ドヒドイデがゴツメを持つことによって①パングロラオスへの対応はドヒドの対ラオス性能からあまり問題にならない②縦の補完関係から安全に引いて神速に対してゴツメを入れられる+ドヒドに引くターンで技が見れるので次のカイリューバック(地震羽に対して自分のアンコカイリューを安全に着地できるかつ相手の神速のPPが1減っている)が強い状況を作れます。また後述のカイリューのアイテムによってカイリュー自身の対面性能を格段に向上させることができているので、"擬似ゴツメカイリュー"でありながら対面性能の高さを損なわないカイリューの運用ができるという点でこのポケモンの強さは唯一無二だと思いました。

また今期は初手襷パオジアン選出が苦手とする襷ラオス始動の対面選出への強力な解答として機能していたのも追い風でした。加えて対サイクルへの零度+ドヒドカイリューでのTODがあまりにも強力かつ選出パワーを落とさないので使用感の良さに繋がっていたと思います。

余談ですがパオドヒドカイリューと並べてドヒドに妖テラスを切ると拘りイーユイの技が一貫しなくなるので凄く強かったです。

このポケモンについては語りたいことが沢山あるのでオフで会った時は是非色々お話しましょう😆

あと色違いオシャボしか使えない身体の僕にこの素晴らしい色A0ウルボドヒドを交換してくださったにょろさんにはマジで頭が上がりません。ホントいつもありがとうございます。

 

カイリュー@弱点保険 意地 ノーマル

195(228)-202(236+)-116(4)-×-122(12)-104(28)

B テラ後の水流の乱数意識の端数

S 麻痺状態の最速ツツミ抜き 同型意識

 

神速/地震/アンコ/羽

 

実はこの構築の本質かもしれないポケモン

前期の記事で軽く解説したけど、僕の言語化能力ではこいつの強さを100%伝えられる気がしないんだよな…。なんならこいつだけは正直書きたくない🤣

初手置き・中継(起点作成)・エース・サイクルパーツになって、汎用性の高さからまず間違いなく腐りません。使い方1つでアロキュウ展開もキョジカイリューも全部1匹で破壊できます。

ノマテラ神速地震アンコ羽@弱点保険自体は既にあったものを参考にしているので当然起源主張をするつもりは毛頭ないのですが、自分の見た限り他に使われている方もS無振りor4振りが殆どでした。個人的にはサイクルに組み込むパーツとして考えるなら同型に対して確実に上からアンコと神速ができるS振りをめっちゃおすすめしておきます。

ラスタル1つで性能が全く違うものになる9世代において、この仕事量は正直わけわからんしカイリュー界最強だろこいつって何度も思ったんですが、僕の大好きなフッ軽すぎる飲み友達のとしきさんがカイリュー1on1で優勝した水テラ冷や水が最強でした。

 

[重い相手] 前期とあまり変わりません。
ラティ兄妹→電磁波絡めるか零度しかないはずなんですが、立ち回りでなんとかなってたので無理ではないらしい。
ハッサム→パオカミが不利。全体で削るか引きが読めるタイミングは積極的に零度を打っていった。
キョジ・ディンルー→零度への依存高め。ただキョジ系はかなりカイリューで破壊しました。

 

[あとがき]

前期に引き続き2100↑の3桁ということで…インフレしすぎです。

個人的には前期の構築にかなり自信を持っていたので上手く改良できたかなとは思う反面、メンタル面でかなり苦労したシーズンでした。

2月は鯖メンバーとの飲み会やぽちゃオフ(2/24)への参加でリアル方面はとても楽しかったのですが、ランクマッチに目を向けると(常に合理性云々を考えているくらいなので)その作業感にどうしても鬱屈としている自分がいました。

それにもかかわらず僕が「結果を出せなかったことに対する言い訳をしている自分自身」を嫌いすぎるがあまり毎シーズンフルスロットルでやっている状態なので、凄く心身のギャップがあったシーズンでした。そんな中で2100を達成できて、(目指すところから考えれば全然まだまだなんですが)一応結果という結果を出せたことは自分の中で大きな自信になりました。

来期から働き始める関係でどれくらいポケモンに時間を使えるのかが未知数なんですが、サーバーのお兄さんたちが仕事と両立して結果を出しているのを見ると頑張りたいと思うし、何より凄いプレイヤーの方達とお話できるようになってサーバーも大きくなってきたこのタイミングでポケモンを辞める選択肢なんて取りたくもないので本気で頑張ります。ポケモン対戦という本気の趣味が僕の人生を豊かにしてくれているので、サーバー運営等を通じてポケモン界隈の皆さんに恩返ししていけるよう頑張っていくのでこれからも引き続きよろしくお願いします🙏

 

[Special Thanks]

・ぺすたさん/ぴよりん/としきんぐ/今メンズコーチ

 来月はめっちゃいい構築案とか渡すから結果出したら飯とか奢ってください卍

 社会人の先輩方として色々お話聞くと思うので引き続きよろしくお願いします🙏

 としきんぐはカイリュー1on1優勝改めておめでとう。

 コメ欄の天才コメでしばらく酒飲めるね。まぁ実際天才すぎだわ、ないす。

・momoちゃん

 忙しくなっちゃうのかもだけど飯くらいは行こう。

 前期カイリュー渡した分は今期ガチグマの調整もらったんでおあいこで。

・らいのくん

 環境考察,構築相談,フレマ,etc. 全部めっちゃ有意義だったので今後もやろう😎

・じんポケのみんな

 今期もありがとうございました👍

 めちゃくちゃ有意義な時間を過ごせています!

 3月はオフも多いので会える人は会いましょ!飯行きたいですd( ̄  ̄)

 ころり大先生は毎度育成やってもらってるからもはや殿堂入りしてるけど改めて感謝🙏

 

[詐称対策🤣]

 

[サーバーについて]

Discordサーバー「じんポケ」のサブリーダーをやってます! 

じんポケはランクマ/オフ大会ガチ勢向けのDiscordサーバーです。最終2桁以上経験者・オン/オフ問わず大会優勝者も多数在籍しており、メンバーの大多数が最終3桁/R2000/オフで好成績を出すなど高い目標を持って日々取り組んでいます。社会人が多めですが、高校生・大学生も沢山います。

ここでじんポケの良いところを3つ。

①めちゃくちゃアクティブ

 毎日VCやってます。平日は夜〜深夜帯、休日は昼からやってる時もあります。いつも5〜10人くらいはいる印象です。目的別にVCを分けているので、構築相談をしている部屋もあればブルレクをやっている部屋もあったり…はたまた雑談してる部屋があったりと色々。キャプボを使ってswitchの画面を共有をしながらランクマをやったりすることも多いですー。

 

②じっくり話したい方、座学をやりたい方も大歓迎

 ランクマ/大会で本気で勝ちたい人が参加しているので、構築の組み方や普段の取り組み方などの意見交換なども頻繁に行われています。VCで座学をやっていることもあるので、しっかり考えて取り組みたい方には中々良いサーバーかも?

 

③オン/オフ大会との親和性

 オンライン/オフライン大会の主催の方及びスタッフの方も少しずつですが入ってくださるようになってきました。サーバーきっかけで大会に参加される方も増えてきて個人的にも嬉しいです☺️

 特にオフ大会は知り合いの1人や2人はいないと中々不安かなとは思うんですが、実際に主催している方々やオフによく参加されている方も多く在籍しているので、交友関係を広げる意味でも良いかもです!

 僕自身がオフを主催することはないですが、いつも楽しませていただいているオフの文化の発展に貢献できればと思っています。なのでオフの宣伝はどんどんサーバー内でやらせていただきます!参加者を募集されている関係者の方はいつでも是非お声掛けください😎

 

ここまでで興味を持ってくださって参加してみたいと思っていただいた方がいたら大変ありがたいのですが、参加するにあたって↓を一律お願いしています。

 

私、まる(@maru88nonbiri)のX(Twitter)のDMに、

①簡単な対戦歴や実績等(もしあれば構築記事も)

②前シーズンの対戦数と最終結

③ランクマや大会での目標

 

この3点を送っていただきたいです。

たまに誤解されてしまうのですが、「○○以上でないと入れない」という意図ではなく、これまでの取り組み方と今後の目標をお聞きしてどれくらいモチベーションがあるのかを確認させていただいている感じです。真剣に取り組んで強くなりたい方のためのサーバーとしてじんポケがあると僕は思っているので、ご理解いただけると嬉しいです。

 

オン/オフ大会関係者の方で宣伝を希望される方は、その旨と概要を送っていただければサーバー内で共有しますのでお気軽にどうぞ!

 

長くなりましたが読んでいただきありがとうございました!サーバー内外問わずですが、一緒に取り組む仲間が1人でも多く増えたらなと願い、結びとさせていただきます。

 

 

 

クマドヒド偽装パオカミラオス[S14 最終110位/R2109]

S14 構築記事

 

まるです。S14お疲れ様でした。

今回は個人では最終2桁とはならなかったものの2100↑を達成したこと、構築ベースを共有したこんさん(https://note.com/kon_pokepoke/n/ncb9105f4ec43)ととしきさん(https://t.co/yYWUgdYhGV)が最終2桁を達成したということもあるので、記事としてまとめたいと思います。

 

[構築経緯]

蒼炎サブイベントにて、僕自身が何度も記事を読み返したS11-2位のackerさんと対戦させていただく機会があったことで「クマドヒド」という並びを中盤から意識していました。

また、雷撃でのうわっきーさんのドヒドディンルーを見て使いたくなってしまったので、構築がなかった竜王戦にそのまま持ち込み練習していました。

ただどちらも結果を残されているので当然非常に強かったものの、どうしてもサイクル系統の構築(特に後者)は「零度パオジアン」を筆頭にあらゆる"確率"に怯える必要があること、最終日の対戦相手とのプレイヤーの質の差が出てしまう可能性を考えると、これらの構築をそのまま今の自分が握って勝ち切ることは難しいと判断しました。

加えてランクマッチで安定して効率よく勝ち進んでいくためには、ベースパワーに加えて上振れ要素を能動的に"強く"使えることが大事だということは対面構築を握ってきて理解していたつもりなので、今回は零度パオを使う側に回ろうと思い至ったのが構築の原点です。

 

[単体紹介]

パオジアン@襷 陽気 ゴースト

155-172(252)-101(4)-×-85-205(252+)

氷柱/不意/聖剣/零度

 

9割初手に投げました。

最速にすることで今期流行っていた初手襷カミや眼鏡カミに強く出られたので使用感はとても良かったです。また相手の初手ブリジュラスに対して氷柱+聖剣の流れで無償突破の上振れを狙いながら戦っていけるのは非常に強かったです。

 

零度についての自分の考えを書いておきます。

前提→2回打てない対面なら別ルートを考える

基本的に攻撃技×2で飛ばない相手に対して、2回試行回数を稼げるのであれば零度は打ち得だと考えます。

"構築上厳しいポケモン"を51%で破壊できるという事実はランクマッチにおける試行回数を考えた場合に十分信頼に値する上に、対big6においては零度を必要としないので打つ相手は必然的にスタンに強い単体・ないし並びになります。

キョジオーン入りによく見られるサイクルパーツと対面パーツ(毒菱ツツミ悪ラオスor龍舞羽カイリューなど)の併用に対して、素直な対面選出をしてしまうと基本軸のキョジに勝てず、かといって崩し枠(サーフゴーや眼鏡イーユイなど)を多く選出してしまうと相手の対面選出に不利がつくといった受けサイクルに有利な選出ジャンケンが発生しがちです。このジャンケンを拒否、少なくとも五分に持ち込むには対面選出に役割破壊技を入れる他なく、その中で相手の耐性テラスに依存しない51%を突きつけられる零度はこの限りで合理的だと考えます。また、採用する際にはいかに零度が打てる対面を並びで作るか(選出誘導をするか)という点は考えるべきだなと今期改めて感じました。

ただ、今期1試合だけ零度を初手当てたにもかかわらずTOD負けした試合がありました。型と順位で誰だったのかはおよそ想像がついていますが、勝ちを追う姿勢にその強さを見た気がしました。上手い人間は零度なんぞ超越してくるんだなと思いました。

 

ハバタクカミ@エナジー 図太い 電気

159(228)-×-117(252+)-156(4)-156(4)-158(20)

S 最速ランド抜き

 

ムンフォ/祟り目/電磁波/挑発

 

ブエナカミミラーと汎用性の観点からずっとBSとHBで悩んでいましたが、相手のカミから電磁波を貰わない電テラは安定感がありました。

補助と上振れを1枠で担える電磁波という技はアドが命の対面構築における本質です。

可愛い、強い。

 

水ウーラオス@パングロ 意地 毒

195(156)-176(76+)-134(108)-×-81(4)-138(164)

A 剣舞パングロ水流×2でH振りカイリューを倒す

HB A189パオの電テラバが18.7%の乱1

S 準速ブリ抜き

 

水流/アクジェ/ドレパン/剣舞

 

壊れ。

新BIG6メンバーたちが水ラオスに一貫を作られやすいということもあり順当に採用。

毒テラスは水テラスカーフ・鉢巻の影響によってミラーで水流を押されにくくなっていることに着目して採用しました。実際かなり生きる場面が多く多くの試合をこのテラスで捲りました。

また最終日夜の「眼鏡ブリジュラス増えてね?」というこんさんの素晴らしい観察眼をもとにSラインを調整したところ、ブリジュラスとS136サーフゴーに上から動くことが出来るようになり安定感が増しました。反面パオへの乱数は甘えざるを得ませんでしたが、ラオスにテラスを残せる構築+毒テラスということもあり電テラパオが辛いということはあまりありませんでした。

 

カイリュー@弱点保険 意地 ノーマル

195(228)-202(236+)-116(4)-×-122(12)-104(28)

B テラ後の水流の乱数意識の端数

S 麻痺状態の最速ツツミ抜き 同型意識

 

神速/地震/アンコ/羽

 

剣舞神速地震アンコ羽カイリュー

アシレライコカミキョジ水ラオスランド等、弱保の餌に出来るポケモンが環境に多くラオスが面倒な相手への崩し枠も担ってくれました。

同型の他の持ち物に比べて、非テラ選出をしやすく瞬間火力を出しやすいため対面的にも投げやすいのが大きな特徴です。

また対サイクルに目を移すと、キョジオーン入りにはガチグマの存在により介護するための相手のアンコカイリューまでがほぼ確定するため、@1で弱点保険発動後の神速地震をまともに受けられるポケモンがいないことがほとんどでした。

また、終盤爆増したイエカシラに対してもカミの電磁波+アンコ羽でイエッサンをいなしてフィールドを枯らしていくムーブが非常に強いなど、初見ギミックにも即負けしなかったのはこのポケモンのマジレス性能のおかげです。

Sラインは主に同型のカイリューに対して確実に上からアンコールを押したかったため、少し多めに振っています。実際アンコカイリューミラーで上を取られることはありませんでした。

アンコールという"わかっていても強い"ぶっ壊れ技の活かし方はずっと考えてきましたが、やはりこの構成のカイリューが最強だなと感じました。アンコ羽カイリュー使ってみたいんだけどな…って思ってた方は一度試してみて欲しいです。Sラインも103か104あるといいと思います-_-b

 

ガチグマ@拘りスカーフ 臆病 ノーマル

189(4)-×-140-187(252)-85-114(252+)

ブラム/ハイボ/大地/ムンフォ

 

"ガチ"テロリスト。

構成上誘う眼鏡イーユイなどを瞬殺するポケモン。僕らが辿り着いた「クマドヒド」はテログマ+ドヒドカイリューだったわけです…。

個人的には「初手3-2からのTOD」という動きをベースの対面構築に取り込めたことで、構築の対応範囲の広がりを感じることが出来ました。

ただ大前提このメタポケモンが刺さったのは、ackerさんのクマドヒドという素晴らしい構築があった上での話なので、改めて原案の凄さをしみじみと感じているところです。

 

ドヒドイデ@ゴツメ 腕白 フェアリー

157(252)-83-205(116+)-×-180(140)-55

アクブレ/毒毒/黒霧/再生

 

うわっきーさんの調整丸パクリ。

今月は蒼炎雷撃の参加を通じてドヒドイデに愛着が湧きました。

ゴツメを持たせることでアンコカイリューミラーでの神速読みドヒド引きが強くなったり、身代わり水テラ悪ラオスへのダメージソースになるなど活きる場面はそれなりにありました。

ただ技構成が難しく、特にアクブレについては色々試してみても結論は出ませんでした。

選出誘導と抑制のバランスをもう少し見極められたらもっと上手く使えるのかなというのが個人的な反省。

 

[選出パターン]

vs スタン パオカミラオス

vs ライコ・イエカシラ パオカミカイリュー

vs サイクル系 カイリュードヒド@1(クマ多め)

vs受けループ パオラオス@1

 

[重い相手]
ラティ兄妹→電磁波絡めるか零度しかない、苦しかった要因筆頭
ハッサム→パオカミが不利 全体で削っていった

キョジ・ディンルー→かなり零度に依存する

 

[あとがき]

今期は久しぶりに構築を共有して取り組みましたが、しっかりと形になってホッとしてます。このインフレシーズンに同じ構築ベースで計5ROMが2100にいけたという事実が自分の中では非常に嬉しく、今後の構築作成のモチベーションになりました。戦績としては2桁から最後漏れてしまいましたが、この分は2月シーズンに賭けたいと思います。

また1月は蒼炎雷撃の両参戦により懐事情がヤバいことになりましたが、それでもサーバーのみんなや新しく仲良くなったポケ勢の方々と沢山話したり意見交換できて最高に楽しかったです!

凄く長く充実した1月が終わり寂しさがありますが、引き続き皆さんと楽しく、でも最終日だけはバチバチやり合えたらと思います😎

読んでいただきありがとうございました!

 

[Special Thanks]

・こんさん 

 ロマチェンコ2桁ナイスすぎ。祝勝会やるぞい。

・としきんぐ

 2桁おめ。フッ軽発動して東京きてくれい。

 あと焼肉屋のもやしナムルが忘れられねえよ。

・momoちゃん

 お互いよく頑張ったね😂

 また面白いポケモン教えてくださいな-_-b

・ゴンさん

 レンタル貸していただきありがとうございました!間違いなく雷撃でのあのサイクル戦がポチべ爆発のキッカケでした…!

・ackerさん

 蒼炎でお会い出来て嬉しかったです!今後も記事めっちゃ読ませていただきます!

・じんポケの皆さん

 楽しいポケモンライフをありがとう。

 これからも一緒に頑張っていこう👊

 

 

 

 

 

 

 

 

鋼鉄のカイリューとカミウーラ[S11 最終237位/R2044]

はじめに

お疲れ様です。まるです。

前期(S10)32位の構築記事(https://maru88nonbiri.hatenablog.com/entry/2023/10/01/182859?_gl=1*mmtz4q*_gcl_au*MTIxMjc4Mjk1Ni4xNjkwOTQwNDc2)をあげて以来となります。1万回以上もアクセスしていただけて非常に嬉しかったです。ありがとうございました。

 

今期は前期と比べてあまり奮わなかったのですが、前期構築のレギュEバージョンとして作成した部分があるため、変更点も含めて書かせて頂こうと思います。気軽に読んで頂ければ幸いです。

序盤にレートを盛る用の構築としては中々悪くないかなとは思うので、レンタルも記載しておきます。

レンタル→JTD28L

 

構築経緯

①前期構築をベースにレギュD→E最大の変更点である赫月ガチグマに対応するため、カイリューに「けたぐり」を採用。けたぐり採用に伴いサーフゴーに何もできなくなってしまったため、悪ウーラオスが基本選出に昇格。

②前期終盤からイダイトウ♂の通りがすこぶる悪いと感じていたため、特定の構築への選出圧力や選出誘導力等を考慮してキラフロルを採用。

③残りのポケモンの持ち物や技構成を適宜修正。

 

構築コンセプト

①出し負けを究極的に減らし、

②受け崩しを自然に採用できる 「対面構築」

 

単体解説

カイリュー@ラムのみ 勇敢 鋼

 167(4)-204(252+)-115-152(252)-120-90

    神速/テラバ/けたぐり/流星群

 

 前期はおもしろポケモンにとどまっていたのに、今期は圧倒的な選出率を誇ったカイリュー。けたぐりを採用したことで、相手の赫月ガチグマに対して①襷・テラス不要②ブラム+真空波で縛られずに対面処理が可能③相手のテラスをほぼ考慮しなくて良い、それでいて他のポケモンへの性能を殆ど落とさないというスーパーポケモンと化しました。サーフゴー以外の上位ポケモンに全て五分以上で戦うことができるため、対面構築の最大のネックである出し負けを克服してくれました。流星群を定期的に外すのが玉に瑕ですが、それを差し引いても素晴らしい活躍でした。

 

・ハバタクカミ@エナジー 図太い 水

 159(228)-×-117(252+)-156(4)-156(4)-158(20)

    ムンフォ/電磁波/挑発/痛み分け

 

 どの局面で投げても仕事ができる最高のポケモン…だったのですが、終盤にかけて鋼テラスカイリューが増えすぎたことでこちらのカイリューリカバリーをし切れないケースが多々ありました。

技構成については挑発+痛み分けがとてつもなく偉く、積み技や再生技を阻害した上で削られた体力を痛み分けで回復しながら裏に繋ぐムーブが今期も強力でした。電磁波には否定的な意見が多いですが、永続的なS操作という点だけでも採用価値が高い(もはやそれだけでも良い)と考えています。マジフレも対ガチグマ(ノーマルテラス)やハッサムへの回答、起点作成の観点から評価しているので技の5枠目があったら入れたいのですが…現状は電磁波・挑発・痛み分け型が選出のしやすさNo.1かなと思います。テラスはパオの氷柱+礫意識で草→水に変更しました。

 

・悪ウーラオス@強面プレート 意地 悪

 175-200(252+)-121(4)-×-80-149(252)

 暗黒強打/不意打ち/身代わり/剣舞

 

 イダイトウを抜いた今期は構築のエースとなった火力バカ。崩しきれないポケモンは数えるほどしかいないため、困ったらとりあえず投げました。今期は悪ウーラオスというポケモンのスペックの高さを改めて感じさせられました。

 

 

・パオジアン@拘りスカーフ 意地 電気

 161(44)-189(252+)-102(12)-×-86(4)-180(196)

 氷柱/噛み砕く/聖剣/テラバ

 

 S10 851位の方の記事(https://rockepd.hatenablog.com/entry/2023/10/01/102605)を参考にさせていただきました。スカーフランドロスやスカーフ水ウーラオスへの奇襲性能とスイーパーとしての役割を持たせたかったため、今まで殆どいなかった電気テラススカーフを採用してみました。しかし特に環境にマッチしていたこともなかったため構築の幅を広げることはできず…。

単体としては可能性を感じることが出来たのでまた機会があれば採用してみたい1匹です。

 

・サーフゴー@風船 控えめ 飛行

 175(100)-×-116(4)-200(228+)-112(4)-126(172)

    ゴルラ/ショック/10万/悪巧み

 

 前期に引き続き選出誘導枠兼受けループ破壊ポケモンとして採用しました。今期の受けループは物理受け/特殊受けのバリュエーションが増えた印象を受けましたが、問題なく対受けループ勝率100%をキープできました。

ここで受けループの対策について1点だけ。

基本的には単体で解決できることが望ましいですが、単体への回答は受けループ使いの方々も日々研究を重ねています。具体的には悪巧みショックには悪テラスハピラキ、剣舞炎オーガポンには炎テラスHクレベースや特性ガードラウドボーンなどが挙げられます。拘束技を用いた崩しも命中率に怯える必要があり、必勝とは言えません。

しかし、受けループには「テラス込みで受ける必要のあるポケモンが複数体存在する構築に対応できない」という問題点があります。私の構築では剣舞プレート悪ウーラオス(HBラッシャを悪テラ暗黒強打で確3=非テラス状態では眠るが間に合わない、クレベース系統も半減テラスがなければ剣舞暗黒強打が確定2発、HBドヒドイデに±0テラス暗黒強打で確定2発)と悪巧みゴルラショックC振りサーフゴー(悪巧みショックにはハピラキの悪テラスが必須、天然ドオーも後出しからでは再生連打以外の行動ができない)の2体がいるため、片方がテラスを吐かせた段階でもう一方が止まらない状態を作ることができます。

攻め補完を意識した構築作りは対面構築を考える上で非常に重要なことだと思いますが、その発想を対受けループにも適用して「システム的に崩す」ことも考えてみてもいいかもしれません。

 

 

・キラフロル@襷 臆病 妖

 159(4)-×-110-182(252)-101-151(252)

 ヘドウェ/マジシャ/大地/ステロ

 

   葉桜杯でチョッキキラフロルを使ってみたところ、あまりにもぶっ刺さっており大活躍だったのですが、実際ランクマでは上手く使うことができず渋々襷に。毒菱を有効活用できる構築ではなかったため、最後までスペックを引き出せませんでした。

相手視点のキラフロルの対策も結局よくわからず…

 

選出パターン

カイリューカミウーラ

 ほぼ全てこのパターン。3体が強いだけの構築は勝ち上がれない…

・ウーラサフゴ@1

    受けループを虐めるためだけの並び。

 

最後に

 今期は構築力で上位勢に完敗でした。構築原案としてあったものの考察しきれずに捨ててしまった並びと最終日付近に対面することが多かったため、着眼点は悪くなかったと思いたい…。それでも最後は既存の構築に縋ってしまった自分の甘えだと思うので、来期以降は自分自身を納得させることができる結果を出したいと強く思いました。

 また、今期もじんポケの皆さんにはお世話になりました。メンバーには同様の並びを使ってもらえることが多く、その中でも日頃から仲良くしていただいているねんねんころりさん(@CallResonator)の初レート2000に貢献できたことは非常に嬉しく思っています。ころりさんおめでとう🎉

 今期はポケ勢で1番尊敬しているシグマさんと複数回対戦できたことがホントに嬉しかったです。最終日付近のデカヌ+ガチグマには完敗でした。引き続き勉強させていただきます…!

 長くなりましたがこの辺りで締めさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鋼鉄のカイリューとカミイダイ[S10 最終32位/R2114]

はじめに

今期初めて2100↑+2桁順位を取れたので記事に残します。これまでレート2000で止めてしまっていた自分にとって、レート2000以降の戦いはかなり緊張感があり体力的にも消耗しましたが、非常に良い経験になりました。すぐにレギュEが始まってしまうためあまり参考にならないかもしれませんが、ちょっとした読み物として目を通して頂けると幸いです。

 

レンタル→XQ5D2D (しばらく貼っておきます)

 

構築経緯

①S9-11位の方のハバタクカミ+イダイトウの使用感が良く軸に。

②環境にHBハバタクカミが非常に多かったのでカイリューを採用。

③攻め補完としてパオジアン・悪ウーラオスを採用。

④上記5体で基本完結していたので受けループ破壊要員としてサーフゴーを採用。

 

単体解説

カイリュー@ラムのみ 勇敢 鋼テラス 

 167(4)-204(252+)-115-152(252)-120-90

    神速/テラバ/地震/流星群

 

 今環境は初手投げのHBエナジーカミが安定しすぎると感じていたので、カミ使用者の視点から「こんなカイリューは嫌だ」というものを全て詰め込んでみました。鋼テラバについては当初アイヘだったのですが、友人のひよこさん(@poke_hiyoko)が飛行テラバACスイッチのカイリューを使用していたのでアイデアをお借りしました。HBカミの甘える+痛み分けで粘り切られないこと、妖テラバで突っ込んでくるランドロスに対して特殊テラバ+神速で切り返すことが出来ることなど、アイヘでは出来ない動きがいくつもあり強力でした。またラムのみ+流星群+鋼打点ということでヘイラッシャ入りにも臆せず投げられることも構築と噛み合っていました。今回1900-2000では10連勝、2000-2100では8連勝で駆け抜けるなど特に上位帯で沢山勝つことが出来ましたが、強い方々にもほぼ読まれないカイリューを使えたことが今期の結果を導いてくれたかなと思います。

 

・ハバタクカミ@エナジー 図太い 草テラス

 159(228)-×-117(252+)-156(4)-156(4)-158(20)

 ムンフォ/電磁波/挑発/痛み分け   

 

    今期最も信頼できた初手&中継要員。先発で挑発することで裏の襷イダイトウをステロから守ったり、後発からあらゆるポケモンに電磁波を入れて裏のポケモンのサポートをしたりと獅子奮迅の活躍でした。当初は祟り目採用でしたが、霊打点よりも構築単位でディンルーへの削りの方が明らかに必要だったため痛み分けに変更しました。テラスタイプはゴリラ・水ラオス等を意識して草にしました。以前から電磁波挑発エナジーカミは使っていたのですが、今回の型の使用感は段違いで良かったです。出さなかった試合の記憶がないので恐らく選出率100%。自分がSVでレート2000以上を達成した構築に6/6で入っているので、ハバタクカミというポケモンの偉大さを改めて痛感しました。

 

・イダイトウ@襷 意地っ張り ノーマルテラス

 195-180(252+)-86(4)-×-95-130(252)

 お墓参り/滝登り/アクジェ/身代わり

 

 SVレギュD対面構築の最強エース。S8で前述の友人であるひよこさんが(記事を書かれた方で唯一?)結果を残されていた(https://yakkun.com/bbs/party/n5085)のを見て、めちゃくちゃ汎用性があるなぁと思っていたらその後案の定開拓され、S10には環境最強ポケモンの一角になってしまいました。お墓+水技+アクジェは確定として@1には高速移動が採用されることが現状主流だとは思いますが、明らかにケアされるケースが目立つこと+パオジアンは礫が標準搭載になったと感じたので身代わりにしてみました。身代わりはカミの電磁波と相性が良かったり、対ヘイラッシャや電磁波カイリューに抗うことが出来るので強力でした。テラスについては、そもそもイダイトウに使う展開は大体負けていると感じたので、ミラーや拘った霊技に対してワンチャンを作れるノーマルにしました。襷イダイトウ対策としてステロ撒きのポケモンが大量に選出されましたが、カミがステロを撒かせないことでフルスペックで使えたのが非常に大きかったです。

 

・悪ウーラオス@強面プレート 意地っ張り 悪テラス

 175-200(252+)-121(4)-×-80-149(252)

 暗黒強打/不意打ち/身代わり/剣舞

   

   カイリューと双璧を成す今期の最強ポケモン。S8-52位のしざよさん(https://hassamuchuu.hatenablog.com/entry/2023/08/01/200207)の構築がとても好きで一時期ずっと使っていたので、その中から一体拝借して入れてみたところ強すぎて禿げました。終盤に爆増したキョジオーン絡みの構築を全て破壊し、高速低耐久ポケモンを不意打ちで消し炭にしていました。先制技のおかげで擬似的に高速ポケモンとして扱えるためカミイダイ選出の中継役として投げたり、イダイトウの通りが悪ければエースとして運用するなど柔軟に扱うことができる素晴らしい型でした。一見悪技しかないので使い勝手が悪そうに見えますが、相手が勝手にインファをケアしてテラスを切ってくれる+インファを打ちたい場面が実際ほぼないので大丈夫です。

あとホントにどーでもいいことなのですが、黒い眼鏡ではなく強面プレートにしてるのはアルセウスの加護を得られそうだったからです(少しでも個性を出したかったからなんて言えない)。

 

・パオジアン@氷柱のプレート 意地っ張り 電気テラス

 155-189(252+)-115(116)-85-85-173(140) 

 HB-珠ミミッキュのじゃれ影を最高乱数×2以外耐え S 余り 最速ガブ抜き調整のポケモンを大体抜けるくらい

 氷柱/礫/テラバ/剣舞

 

 スカーフ霊ランド入りの構築が面倒だったので、見えないところから破壊する兵器を探していたらA-1礫で丁度確定1発に出来る神ポケモンを見つけました。よくある技構成のパオジアンなので使用感は非常に良い上、氷技の火力が想像以上に出るのでイダイトウや悪ラオスで面倒なチオンジェン+ドヒドイデのような並びをサクッと崩せたりするので快適でした。

またこの構築はミミッキュがゲロ重いので硬めのミミッキュでも対面勝てるように少しBに回しています。Sラインについては礫採用ということもありこのSラインで特に問題ありませんでした。

なお氷柱のプレートにしている理由はアルセウス(以下略)

 

・サーフゴー@風船 控え目 格闘テラス

 175(100)-58-116(4)-200(228+)-112(4)-126(172)

 ゴルラ/ショック/テラバ/悪巧み

 

 調整意図忘れました。受けループ以外には1,2回選出したことがあるかどうかレベルです。対受けループは①悪ラオスが身代わり剣舞で圧力をかける②引き先のヘイラッシャorクレベースにテラスを吐かせる③こちらがサフゴを後投げすると出てくるラッキーorハピナスに悪巧みショックをぶち込んで終わり。受けループを流れ作業で破壊できる並びがあるとランクマをやる上で非常に快適でした。風船はラオスラッシャ対面で地割れに対しても安全に着地するために必須です。選出率はぶっちぎりの最下位でしたが入れるだけで「確実に勝てる試合がある」という点で重要なパーツでした。

 

・選出パターン

 基本→カイリューorパオ+カミ+イダイor悪ラオス

 対ステロ展開→(主に) 先発カミ@2

 受けループ→悪ラオス+サフゴ@1

 

・重いポケモン

 ミミッキュ…数が少なかったので何とかなったもののかなりグチャグチャにされる。1番やめてほしい。

 悪ラオス…こちらの悪ラオスにインファがないほぼ唯一の弊害。カミを絡めて何とかしてました。

 水オーガポン…最終盤に当たった猛者達が強すぎてトラウマ。150お墓参りを耐える個体に1回だけ当たりましたが脱帽です。

 

・最後に

 S4-S8まで続いていた連続レート2000が前期で途切れてしまったことでめちゃくちゃ落ち込んで半月まともにポケモンを触れませんでした。しかし弁解の余地もない負け方をしたことによってかえって「レート2000を維持する」という消極的な考えを捨て、とても気楽に今シーズンに臨めたことが結果に繋がったと思います。そして何より最終日の猛者達との戦いはリアルでも中々味わえないような楽しさがありました。またこの舞台で戦えるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

 

そしていつもVCで意見交換を重ね一緒にランクマに取り組んできたじんポケのみなさんにはホントに感謝です。これからも引き続きよろしくお願いします。

 

あとシグマさん(@zenchino115)のメン限discordサーバーでの情報収集も非常に役立ちました。ポケモン対戦で強くなりたい方はホントにおすすめだと思います。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。もし質問等がありましたらDMは開放してますのでお気軽にどうぞ!

 

 

 

   

 

 

 

 

[SVS8 最終350位/R2009] ガブミミイダイトウ

はじめまして。まると申します。

SV環境では今期で5期連続のレート2000を達成しました。

これまではかなりの部分で他の方の発想に依存していたという自覚があったため、構築記事を書くことにためらいがありましたが、今期については曲がりなりにも自分で構築を組むことができたシーズンだと思っています。そのため思考の整理を踏まえて記事にします。

 

使用構築

 

構築経緯

①残飯ドラン+レッカ毒菱ドヒド+ドラテ

②残飯チオン+レッカ毒菱ドヒド+ドラテ

③先発ゴツメcs妖テラツツミ対面構築

④先発ブジン対面/展開構築

上記4つを序盤から20日前後にかけて使っていました。

①②は設置技+ドラテが今期も強いと感じたこと、③④に関しては環境に多い対面の初手パオ・ラオス・ディンルー等に隙を見せない先発要員を検討した結果採用したものでした。しかし、①②に関しては時間がかかること・相手のPTや選出にかなり左右されてしまうこと、③④ついては単体の評価は良かったものの、構築単位でまとまらなかったことでいずれも納得いくものではありませんでした。

 

そこで別構築を組むにあたって①②③④の強かった部分を活かしながら、独自に環境に刺さっているポケモンはいないか検討していたところガブリアス」がこれに該当するのではないかと思い、構築を組み始めました。

先発のガブにテラスを切って問題ない構築にするため、エース枠には超火力と高耐久を両立できるチョッキイダイトウスイッチトリルが可能かつ腐る場面がほとんど存在しないという点からHAトリルミミッキュを採用し、基本選出が完成しました。残りのポケモンについては選出誘導力の高さ、基本選出で対応出来ないPTを崩せるという観点からHS残飯水ロトムASダイスキノガッサを採用しました。ラスト一枠については最後まで決まりませんでしたが、R2000達成時には襷ハバタクカミを入れていました。

 

 

単体紹介

ガブリアス@おんみつマント 鮫肌 炎

183-182(252)-116(4)-×-105-169(252+)

地震/ドラテ/テラバ/ステロ

 

選出率ほぼ100%の初手要員。

隠密マントを持つことでパオジアンやオオニューラに対して一方的に強く、カイリューサーフゴーにもステロ+ドラテでかなりやりたい放題でした。隠密剣舞・HBステロドラテ・ASチョッキドラテと言った主要なガブリアスの型の強みを取り込みつつも汎用性を落とさない型として使うことができました。

多くのポケモンのS判定・大まかな型判別を行いながらも、対面でほぼ確実に仕事ができるということで安定感の塊でした。特にパオジアン対面では炎テラス後に氷柱を3回耐えること、炎ガブを削るためには基本的に接触技を打つ必要があるため炎テラバ→ステロ→(地震orテラバ)のムーブが非常に安定していました。他にもS+1最速ガチグマにギリギリ抜かれないことで対面1:1を取れたり、ゴリニューラ構築にはそれぞれに炎テラバ・ドラテ(グラスシードオオニューラの初手はほぼ剣舞)で簡単に解決出来ていたため、流行りのポケモンや並びにも強かった点も高評価でした。構築単位ではスイーパーがイダイトウであることからHP管理をしなくてもいい(何なら倒れてほしい)ので、その点も使用感の良さに繋がっていました。

 

ミミッキュ@命の珠 化けの皮 妖

162(252)-156(252+)-101(4)-×-125-116

じゃれつく/影打ち/呪い/トリックルーム

 

普通のトリルミミッキュ。環境に水ラオスが多かったことで、単体で見ると以前よりは多少の使いにくさはあったものの、その点は後述のイダイトウがタイプ上かなり有利な為あまり問題なく運用できました。ガブミミガッサと並ぶことでよくいる剣舞ミミッキュを疑われていたこともあったのか、トリルを貼っただけで相手のパーティが崩壊していることも少なからずありました。じゃれ外しだけはいただけませんが、あらゆるポケモンに対してトリルで切り返しながら自主退場すらできるという点で絶対に代用できない一体でした。

 

イダイトウ@突撃チョッキ 適応力 水→妖

①197(12)-173(204+)-112(212)-×-96(4)-108(76)

②197(12)-173(204+)-107(172)-×-96(4)-113(116)

HB

→211ガチグマの根性地震を確定耐え(①②)

→A204カイリューの鉢巻飛行テラバ確定耐え(①)

S

→4振りロトム抜き(①) 

→最速50族抜き(②)

A

→余り

 

①ウェブタ/滝登り/アクジェ/お墓参り

②ウェブタ/アクジェ/テラバ/お墓参り

 

ポケ徹を眺めていてH種族値の高さが目を引いたので、チョッキを持たせつつBに降ったら両方カチカチでは?というシンプルな発想から生まれたポケモン。実際カチカチだったし火力もおかしかったのであまりにも強かったです。当初は水打点のリーチを伸ばしつつ受けの単タイプとして最強クラスの水で問題ないと感じていたものの、相手のラス1の悪ウーラオスやパオジアンに悲しい思いをさせられまくったため、しぶしぶ妖テラスに変更しました。妖テラスにすることでサーフゴーに上からゴールドラッシュを打たれることを嫌っていたのですが、スカーフイダイトウのイメージやキノガッサの存在もあってか、被選出率の高いサーフゴーがCS系のスカーフorHBに偏っていました。スカーフについてはテラスを切らなくても攻撃を1発耐えることが可能であり、HBに関してはSラインが振り切れていないことも多いのか②の調整に変更した後は簡単に処理できる機会が激増しました。カイリュー環境における神速無効アタッカーの使い勝手の良さは間違いなくあると思うので、引き続きイダイトウが開拓されていくことを期待したいです。

 

キノガッサ@いかさまダイス テクニシャン 鋼

135-200(252+)-101(4)-×-80-122(252)

タネガン/マッパ/剣舞/身代わり

 

選出誘導枠+受け破壊枠。

サーフゴーを強烈に呼ぶことができてかつ受け破壊もできる良いポケモン。選出することはほぼありませんでしたが、基本選出が受けループに出せないので1体で解決できることが非常に偉かったです。剣舞一積みでHBサーフゴーの後出しすら許さないため、初手のドヒド対面で身代わりを置いてイージーウィンが出来ていました。マッチング数を考えてもスタンダードな受けループに勝てればいいと割り切っているので、このキノガッサで勝てない受けループは切っています。

本当はディンルーを呼ばないことまでがこの子の仕事でしたが、ディンルーへの信頼が高すぎるのか圧力が弱いのか、バンバン投げられて辛かったです。

 

ロトム@残飯 浮遊 鋼

157(252)-×-127-126(4)-127-151(252+)

10万/テラバ/身代わり/悪巧み

 

前期10位のあいまるさん、1位のシグマさんが採用されていた個体をそのまま拝借しました。基本選出が出せないチオン絡みには出しましたが、基本的にはキノガッサと合わせて選出誘導枠でした。ヘイラッシャなどは明らかに出てこなくなったのでかなり助かりました。出した試合はほとんど活躍してくれたので、自分の中での水ロトムへの信頼が増しました。

 

 

ハバタクカミ@気合いの襷 古代活性 妖

131(4)-×-75-205(252+)-155-187(252)

ムンフォ/シャドボ/ショック/滅び

 

最後まで迷っていた枠。

襷もブーエナも余っているという状態だったので、とりま入れとけってことで採用。選出機会はありませんでしたが、実は5期とも2000達成パにカミがいるのでお守りとして最適だったのかもしれません。

 

基本選出

先発++

チオン入り→@2

受けル→@2

 

キツい相手

・初手テツノツツミ

 ドロポンフリドラジャンケン。勝てる試合もたまにあるが基本キツイ。でもイダイトウが頑張れば勝てていた。

・初手霊ランドロス

 ガブの仕事量が制限されるのでかなり不利取りがち。でもイダイトウが頑張れば勝てていた。

・チオンジェン

 やめてほしい。自分も使ってたので強いことはよく知っているつもりなので余計に嫌でした。ホントはチオン軸のパーティを組みたかったくらいです。イダイトウが頑張っても勝てません。ロトムを投げて頑張ってくれってお祈りする感じ。

 

あとがき

 今期は1ROMで結果として750戦近くをこなすほど盛大に沼っていたため、最終日前でかなり心が折れていました。しかし、上旬に行われた葉桜杯2ndに参加してみて、もっと強くなるためには自分で考える力をもっと養わないといけないと痛感していたこともあり、最後まで諦めずに取り組みました。来期はより高みを狙えるように頑張りたいと思います。

 いつもじんぽけでVCに参加してフレ戦や構築相談に乗ってくれる皆さん、特に僕が何かを思いついた時にすぐテラピを快く渡してくれるころり大先生(@CallResonator)には圧倒的感謝しかありません。来期以降も皆さんよろしくお願いします。

 

最後に宣伝です。

じんポケ(株式会社じんポケ)というdiscordサーバーでサブリーダーをやっています。じんポケではポケモン対戦を既に頑張っている方、これから頑張ろうとしている方を随時募集中です!

毎日VCを活発に行なっていますので、興味のある方は是非まる(@maru88nonbiri)までご連絡ください!

構築に関することでもいつでも気軽にどうぞ!

メンバーの構築記事(2000↑ 8/2現在)

・ひよこさん(@poke_hiyoko)

https://yakkun.com/bbs/party/n5085

・ぺすたさん(@pesuta888)のぺすたシステム

https://t.co/XvZFufITm7

・としきさん(@MSV246oCNDf3cuw)

https://msv246ocndf3cuw.hatenablog.com/entry/2023/08/01/235043

 

是非メンバーの構築記事も見てください!