鋼鉄のカイリューとカミウーラ[S11 最終237位/R2044]

はじめに

お疲れ様です。まるです。

前期(S10)32位の構築記事(https://maru88nonbiri.hatenablog.com/entry/2023/10/01/182859?_gl=1*mmtz4q*_gcl_au*MTIxMjc4Mjk1Ni4xNjkwOTQwNDc2)をあげて以来となります。1万回以上もアクセスしていただけて非常に嬉しかったです。ありがとうございました。

 

今期は前期と比べてあまり奮わなかったのですが、前期構築のレギュEバージョンとして作成した部分があるため、変更点も含めて書かせて頂こうと思います。気軽に読んで頂ければ幸いです。

序盤にレートを盛る用の構築としては中々悪くないかなとは思うので、レンタルも記載しておきます。

レンタル→JTD28L

 

構築経緯

①前期構築をベースにレギュD→E最大の変更点である赫月ガチグマに対応するため、カイリューに「けたぐり」を採用。けたぐり採用に伴いサーフゴーに何もできなくなってしまったため、悪ウーラオスが基本選出に昇格。

②前期終盤からイダイトウ♂の通りがすこぶる悪いと感じていたため、特定の構築への選出圧力や選出誘導力等を考慮してキラフロルを採用。

③残りのポケモンの持ち物や技構成を適宜修正。

 

構築コンセプト

①出し負けを究極的に減らし、

②受け崩しを自然に採用できる 「対面構築」

 

単体解説

カイリュー@ラムのみ 勇敢 鋼

 167(4)-204(252+)-115-152(252)-120-90

    神速/テラバ/けたぐり/流星群

 

 前期はおもしろポケモンにとどまっていたのに、今期は圧倒的な選出率を誇ったカイリュー。けたぐりを採用したことで、相手の赫月ガチグマに対して①襷・テラス不要②ブラム+真空波で縛られずに対面処理が可能③相手のテラスをほぼ考慮しなくて良い、それでいて他のポケモンへの性能を殆ど落とさないというスーパーポケモンと化しました。サーフゴー以外の上位ポケモンに全て五分以上で戦うことができるため、対面構築の最大のネックである出し負けを克服してくれました。流星群を定期的に外すのが玉に瑕ですが、それを差し引いても素晴らしい活躍でした。

 

・ハバタクカミ@エナジー 図太い 水

 159(228)-×-117(252+)-156(4)-156(4)-158(20)

    ムンフォ/電磁波/挑発/痛み分け

 

 どの局面で投げても仕事ができる最高のポケモン…だったのですが、終盤にかけて鋼テラスカイリューが増えすぎたことでこちらのカイリューリカバリーをし切れないケースが多々ありました。

技構成については挑発+痛み分けがとてつもなく偉く、積み技や再生技を阻害した上で削られた体力を痛み分けで回復しながら裏に繋ぐムーブが今期も強力でした。電磁波には否定的な意見が多いですが、永続的なS操作という点だけでも採用価値が高い(もはやそれだけでも良い)と考えています。マジフレも対ガチグマ(ノーマルテラス)やハッサムへの回答、起点作成の観点から評価しているので技の5枠目があったら入れたいのですが…現状は電磁波・挑発・痛み分け型が選出のしやすさNo.1かなと思います。テラスはパオの氷柱+礫意識で草→水に変更しました。

 

・悪ウーラオス@強面プレート 意地 悪

 175-200(252+)-121(4)-×-80-149(252)

 暗黒強打/不意打ち/身代わり/剣舞

 

 イダイトウを抜いた今期は構築のエースとなった火力バカ。崩しきれないポケモンは数えるほどしかいないため、困ったらとりあえず投げました。今期は悪ウーラオスというポケモンのスペックの高さを改めて感じさせられました。

 

 

・パオジアン@拘りスカーフ 意地 電気

 161(44)-189(252+)-102(12)-×-86(4)-180(196)

 氷柱/噛み砕く/聖剣/テラバ

 

 S10 851位の方の記事(https://rockepd.hatenablog.com/entry/2023/10/01/102605)を参考にさせていただきました。スカーフランドロスやスカーフ水ウーラオスへの奇襲性能とスイーパーとしての役割を持たせたかったため、今まで殆どいなかった電気テラススカーフを採用してみました。しかし特に環境にマッチしていたこともなかったため構築の幅を広げることはできず…。

単体としては可能性を感じることが出来たのでまた機会があれば採用してみたい1匹です。

 

・サーフゴー@風船 控えめ 飛行

 175(100)-×-116(4)-200(228+)-112(4)-126(172)

    ゴルラ/ショック/10万/悪巧み

 

 前期に引き続き選出誘導枠兼受けループ破壊ポケモンとして採用しました。今期の受けループは物理受け/特殊受けのバリュエーションが増えた印象を受けましたが、問題なく対受けループ勝率100%をキープできました。

ここで受けループの対策について1点だけ。

基本的には単体で解決できることが望ましいですが、単体への回答は受けループ使いの方々も日々研究を重ねています。具体的には悪巧みショックには悪テラスハピラキ、剣舞炎オーガポンには炎テラスHクレベースや特性ガードラウドボーンなどが挙げられます。拘束技を用いた崩しも命中率に怯える必要があり、必勝とは言えません。

しかし、受けループには「テラス込みで受ける必要のあるポケモンが複数体存在する構築に対応できない」という問題点があります。私の構築では剣舞プレート悪ウーラオス(HBラッシャを悪テラ暗黒強打で確3=非テラス状態では眠るが間に合わない、クレベース系統も半減テラスがなければ剣舞暗黒強打が確定2発、HBドヒドイデに±0テラス暗黒強打で確定2発)と悪巧みゴルラショックC振りサーフゴー(悪巧みショックにはハピラキの悪テラスが必須、天然ドオーも後出しからでは再生連打以外の行動ができない)の2体がいるため、片方がテラスを吐かせた段階でもう一方が止まらない状態を作ることができます。

攻め補完を意識した構築作りは対面構築を考える上で非常に重要なことだと思いますが、その発想を対受けループにも適用して「システム的に崩す」ことも考えてみてもいいかもしれません。

 

 

・キラフロル@襷 臆病 妖

 159(4)-×-110-182(252)-101-151(252)

 ヘドウェ/マジシャ/大地/ステロ

 

   葉桜杯でチョッキキラフロルを使ってみたところ、あまりにもぶっ刺さっており大活躍だったのですが、実際ランクマでは上手く使うことができず渋々襷に。毒菱を有効活用できる構築ではなかったため、最後までスペックを引き出せませんでした。

相手視点のキラフロルの対策も結局よくわからず…

 

選出パターン

カイリューカミウーラ

 ほぼ全てこのパターン。3体が強いだけの構築は勝ち上がれない…

・ウーラサフゴ@1

    受けループを虐めるためだけの並び。

 

最後に

 今期は構築力で上位勢に完敗でした。構築原案としてあったものの考察しきれずに捨ててしまった並びと最終日付近に対面することが多かったため、着眼点は悪くなかったと思いたい…。それでも最後は既存の構築に縋ってしまった自分の甘えだと思うので、来期以降は自分自身を納得させることができる結果を出したいと強く思いました。

 また、今期もじんポケの皆さんにはお世話になりました。メンバーには同様の並びを使ってもらえることが多く、その中でも日頃から仲良くしていただいているねんねんころりさん(@CallResonator)の初レート2000に貢献できたことは非常に嬉しく思っています。ころりさんおめでとう🎉

 今期はポケ勢で1番尊敬しているシグマさんと複数回対戦できたことがホントに嬉しかったです。最終日付近のデカヌ+ガチグマには完敗でした。引き続き勉強させていただきます…!

 長くなりましたがこの辺りで締めさせていただきたいと思います。ありがとうございました。